「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」
展覧会概要
国立新美術館、森美術館、国際交流基金アジアセンターは、ASEAN(東南アジア諸国連合)設立50周年にあたる2017年、国内過去最大規模の東南アジア現代美術展、「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」を開催します。2014年から展覧会開催までのプロセス(調査やプレイベント、企画会議等)をプロジェクトととらえ進めてきた「SEAプロジェクト」が送り出す展覧会となります。
タイトルになった「サンシャワー(天気雨)」は、晴れていながら雨が降る不思議な気象で、熱帯気候の東南アジア地域では頻繁にみられます。また、植民地主義以降20世紀後半、冷戦下の戦争、独裁政権を経て近代化や民主化を迎え、近年では経済発展や投資、都市開発が進むなど、さまざまな政治的、社会的、経済的変化を遂げてきたこの地域の紆余曲折とその解釈の両義性に対する、詩的なメタファーでもあります。
多民族、多言語、多宗教の東南アジア地域では、じつにダイナミックで多様な文化が育まれてきました。本展では、自由の希求、アイデンティティ、成長とその影、コミュニティ、信仰と伝統、歴史の再訪など、東南アジアにおける1980年代以降の現代アートの発展を複数の異なる視点から掘り下げ、国際的な現代アートの動向とも照らし合わせながら、そのダイナミズムと多様性を紹介します。
- ●会期
- 2017年7月5日(水)~10月23日(月)
- ●会場
- 国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木7-22-2)
- 森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F)
- ●主催
- 国立新美術館、森美術館、国際交流基金アジアセンター
コラクリット・アルナーノンチャイ《おかしな名前の人たちが集まった部屋の中で歴史で絵画を描く3》
2015年 ビデオ 24分55秒
Courtesy: Carlos / Ishikawa London; Clearing Brussels / New York