SEAプロジェクト プレイベント
日本は東南アジアの現代美術にいかに関わってきたのか? シンポジウム 概要

シンポジウム概要

  • 日時:2016年2月27日(土) 17:00~19:30
  • 会場:国立新美術館3階講堂
  • プログラム:
  • 進行 米田尚輝(国立新美術館研究員)
17:00 プロジェクト・イントロダクション 南雄介(国立新美術館副館長/学芸課長)
17:05 プレゼンテーション1 後小路雅弘(九州大学大学院人文科学研究院教授)
17:35 プレゼンテーション2 古市保子(国際交流基金アジアセンター美術コーディネーター)
18:05 プレゼンテーション3 霜田誠二(日本国際パフォーマンスアートフェスティバル代表)
18:35 休憩
18:45 パネルディスカッション・質疑応答
パネル:後小路雅弘、古市保子、霜田誠二
モデレーター:片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)
19:25 閉会のご挨拶 南條史生(森美術館館長)
19:30 終了
event_ph01
event_ph02

本シンポジウム開催の目的は、2017年に国立新美術館と森美術館で開催する東南アジア現代美術の展覧会開催に向けて、1980年代以降から現在に至るまで、日本と東南アジアの間に美術をとおしてどのような交流があったのか、東南アジアの近現代美術史において日本がどのような役割を果たしてきたのかを振り返り、その蓄積をどのように展覧会の企画・立案につなげるかを議論する場を設けたい、というものでした。

第1部では、3名の登壇者にプレゼンテーションをしてもらいました。後小路氏には、1979年に開館し、アジアの近現代美術の研究と交流に貢献してきた福岡市美術館と、1999年にその活動を継承した福岡アジア美術館の活動について。古市氏には、1990年のアセアン文化センター設立から続いている国際交流基金の東南アジアでの活動を。そして、1990年代以降、東南アジアのパフォーマンスアートの発展に多大な貢献をしてきた霜田氏には、日本国際パフォーマンスアートフェスティバル(NIPAF)の活動について語ってもらいました。SEAプロジェクトの調査において、東南アジアのアーティストや関係者へのインタビューをした際に、これらの機関や人物の名前が頻繁に言及されたことから、東南アジアの美術界におけるその影響力を実感しました。

第2部ではキュレトリアルチームからの質疑応答を交えながら、パネルディスカッションを行いました。

登壇者

face_gokoji

後小路雅弘

九州大学大学院人文科学研究院教授
福岡県生まれ。1978年福岡市美術館準備室学芸員となり、世界初のアジア現代美術展といわれる「アジア美術」展(第1回-第4回、1980-1994年)をはじめ、「美術前線北上中─東南アジアのニューアート」展(1992年)、「東南アジア─近代美術の誕生」展(1997年)など、アジアの近現代美術の紹介に取り組んだ。1999年には学芸課長として福岡アジア美術館の設立に尽力し、開館記念展「第1回福岡アジア美術トリエンナーレ1999」を手がけた。2002年より九州大学へ移り、アジアの近現代美術を研究するかたわら、「モンゴル近代絵画」展(2002年)、「アジアのキュビスム」展(2005年)、「ベトナム近代絵画」展(2005年)のキュレーションに関わった。近年では、「AQAプロジェクト」を立ち上げ、毎年学生とともにアジア現代美術展を企画する。最近の論文に、「〈失われた無垢なわたし〉という他者─東南アジア美術におけるゴーギャニズム」(『美術フォーラム21』第21号、美術フォーラム21、2010年)、「昭和18年の日本旅行─ベトナム人画家ルオン・スアン・ニーの日記から」(『哲学年報』九州大学、2010年)、「日本軍政と東南アジアの美術」(『哲学年報』九州大学、2013年)などがある。福岡県在住。

face_furuichi

古市保子

国際交流基金アジアセンター美術コーディネーター
岐阜県生まれ。国際交流基金において1990年より現在まで、アジアと日本の美術交流事業を手がける。担当した展覧会として「美術前線北上中―東南アジアのニューアート」(1992年)、「アジアのモダニズム」(1995年)、「方力鈞」(1996年)、「ヘリ・ドノ」(2000年)、「イ・ブル」(2003年)など。日本現代美術のアジアへの紹介として「美麗新世界」展(2007年)、「KITA!!」展(2008年)、「Twist and Shout」展(2009年)、「Re:Quest」展(2013年)や、また、アジアのキュレーターとの協働事業として「アンダー・コンストラクション」展(2002-2003年)、「アウト・ザ・ウィンドウ」展(2003年)、「Have We Met?」展(2004-2005年)、「アジアのキュビスム」展(2005–2006年)、「omnilogue」シリーズ(2011-2012年)、「Media/ Art Kitchen」展(2013年)、「他人の時間」展(2015-2016年)などを担当。さらに、アジアの若手キュレーターの情報交流とネットワーク構築を目的に、「アジア次世代キュレーター会議」を2006年から2014年まで実施するとともに、アジアのアートスペース・ガイド(2002、2005、2009年)を作成。東京都在住。

face_shimoda

霜田誠二

日本国際パフォーマンスアートフェスティバル代表
長野県生まれ。アーティスト。詩人。現在、武蔵野美術大学造形学部と慶応大学文学部非常勤講師。大阪市立大学二部文学部在学中の1975年からパフォーマンスを開始。1977年1月に東京に引っ越し、全国ツアーを開始。1982年のパリ3ヶ月滞在後、毎年欧米で活躍。1993年に日本国際パフォーマンスアートフェスティバル(NIPAF)設立、国内で様々なアートイベントを企画。中欧へも頻繁に行き、90年代後半からアジアへの普及活動も行う。これまでに世界50ヶ国を超える400の国際芸術祭に出演。各国でパフォーマンスアートのワークショップを開催し、各地の芸術家にこの表現の持つ豊かさと可能性を伝えている。2000年NYベッシー賞受賞。NIPAF国際パフォーマンス・アート・フェステァイバル計21回とNIPAFアジア・パフォーマンス・アート・シリーズ計18回の開催を通じて、50カ国400名以上の海外芸術家を招待した。2016年は、9月にネパールでの企画を行う。長野県在住。

主催者・キュレーター

  • face_nanjo南條 史生
    森美術館館長
  • face_minami南 雄介
    国立新美術館
    副館長/学芸課長
  • face_kataoka片岡 真実
    森美術館
    チーフ・キュレーター
  • face_yoneda米田 尚輝
    国立新美術館
    研究員
  • face_veraヴェラ・メイ
    インディペンデント・
    キュレーター
  • face_onオン・ジョリーン
    インディペンデント・
    キュレーター
  • face_graceグレース・サンボー
    インディペンデント・
    キュレーター
  • face_marveマーヴ・エスピナ
    インディペンデント・
    キュレーター

写真: 御厨慎一郎
写真協力: 森美術館

SEAプロジェクト プレイベント
日本は東南アジアの現代美術にいかに関わってきたのか?